スタート
学校のチャイムが鳴る。
今日はテストが返却された日だ。
「で、テストの調子はどうだった?」
「まぁ、どうせ今回も私が勝ってるだろう
けど」
などと、余裕をかましている彼女へ
パッと答案を突きつけてやった。
はぁ!?
なにこれ、カンニングした?
人の努力も知らず酷い言いぐさだが
段々と負けを受け入れたようだ
そんな彼女はもちろん
自分がこうまで熱くなったのも理由がある
「わ、分かってるわよ……
負けた方が一つ言うこと聞くって」
「まさかその為に必死になってた
わけじゃないでしょうね」
訝しむ彼女だったが
実際に何をするのか、まだ話していない
先に答えだけ伝えるべく
鞄の中から太い縄を見せた。
「ちょ……ちょっと
なによその縄」
「ひょっとしてそれで縛られるの?」
嫌がる彼女の気持ちはもっともだ
しかし、前回、前々回と
彼女が勝つ度に何を指示してきたか
そのことを話すと急に気まずそうになり
「わ、わかったよ……
けど変なことしないでよね」
~自宅~
「ううっ////」
彼女の制服の上から跡がつかぬよう
張り巡らせつつ、痛みの有無を聞いた。
「痛くはないけど……
なんかそわそわする」
少しずつ、ゆっくりと
彼女の自由を奪うも傷だけはつけてはならない
「ひゃっ!」
仕上げも含め、拘束は完了した