彼女は“福津美代”
財閥のご令嬢であり、自信に満ちた少女である
ある日、彼女が一人で人気のない道を歩いていた時のことだ
(んっ……!?)
突然、謎の男に薬を嗅がされ強烈な眠気が襲う。
「うぅ……」
彼女は、薄れゆく意識の中で車に連れ込まれるのを感じていた.....
…………
………… …………
美代が目を覚ました時
監禁されていたのは無骨な倉庫だった
窓一つとなく、外界とは隔離された空間で
今が何時なのかすら分からない。
犯人との接触は日に二度の食事だけ
そうして、いつまでも解放されないでいた
だが、勝気な性格の彼女に諦めるという言葉はない。
(いつまでも大人しくしてられないわ......
見てなさい。
私はただ捕まってるだけの姫じゃないってことを
教えてあげる)
エスケープ行動を導き出してここから脱出し、生還しよう。